004.エメラルドグリーンの本

Rel.1, 作成：2013/02/09, 更新：2013/02/09

　003までで、修士2年（1992年, 25～26歳頃）までの話をしたことにして、それから10年間、自分と韓国（と北朝鮮）に関して、これと言った思い出はないです。

　それで話がいきなりとび、11年後の2003年になります。日付は覚えてないですが、確か4月頃。とにかく、その日は、
「あー、なんかマンネリだなあ。新しいことやりたいなあ。」
と漠然と思ってたような気がします。で、当時は中央線の国立駅の近くに住んでいましたが、駅前の東西書店という本屋に入り、ふらふらとしてました。

　そのとき、語学コーナーのところを歩いたとき、エメラルドグリーンの表紙の本がたまたま目に入りました。実は、僕の好きな色がエメラルドグリーンで、それもいろいろな色調がありますが、一番好きな色調の表紙だった。その本が、金裕鴻（キムユホン）さんの「しっかり学ぶ韓国語　CD BOOK（ベレ出版）」でした。

　で、色にひかれてその本を手にとり、立ち読みをしました。そこで、
　1)韓国語は日本語と同じく言葉と言葉を助詞でつなぐ、
　2)述語は文の最後に来る、
　3)漢字熟語の多くは日本語と同じ、
　4)ハングルは表音文字で発音を記号にした文字だ、
　といったことが書いてあり、そこで10ページ以上は立ち読みしたでしょうか。

　で、「ハングルという文字は思いのほか簡単だ。韓国語は覚えられそうだ。」と思い、その本を買ったわけです。

　つまり、そのときは特段の理由なく、もちろん「将来的にどうする」ということを全く考慮せずに、「エメラルドグリーン」というだけで、韓国語をやると決めたわけです。だから、韓国には全く興味ありませんでした。ただ、家に帰って、少し不思議に思ったものでした。「俺は韓国が嫌いだったんじゃなかったっけ？」と。

　たぶん、高校とか、大学の頃なら、「ハングル気持ち悪い」で終わっていたと思います。それが、11年たって、そう思わなくなった。「俺、変わったのかな？」とは思いました。そこはうまく説明できません。成長したのか、ボケちゃったのか？46歳になっても、未だにしょうもないことを「どうだったかな」と自問自答していますが、とにかく、そのような不思議なきっかけで、新しいことが始まったわけです。

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