240.三鷹市野崎

第1版, 作成：2019/06/08, 更新：2019/06/08

　「小田急バス四十年史(1991年8月)」によれば、小田急バスの前身の武蔵野乗合自動車(株)は、1932年6月の創立時に調布に本社を構え、1937年に吉祥寺駅南口に移転しています。その後、1944年の戦時に本土空襲が始まったことから吉祥寺駅・三鷹駅周辺一帯は強制疎開を命じられ、武蔵野乗合自動車も三鷹町野崎に移転（三鷹営業所）しています。

　1950年8月に小田急バスとなった際も、営業所は野崎のままで引き継がれましたが、敷地の狭隘化、老朽化に加え、立地条件もよくないことから、1953年3月に現在の吉祥寺営業所に移転しています。（なお、この途中の1950年11月に若林営業所が開設されています。）すなわち、野崎の三鷹営業所はわずか9年程度の営業だったことになります。

　「小田急バス四十年史」には「現存する野崎の車庫」と称して写真が出ています。その具体的な場所ですが、図240-1のところのようです。その後、図240-2～240-3のとおり、形は残っているのですが、結局更地になり（図240-4）、現在は社会福祉法人おおぞら会の施設が建っています。

図240-1　三鷹町野崎交差点（1948年3月）出典：USA-M818-128（1948年3月）, 国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）	図240-2　三鷹市野崎交差点（1975年1月）出典：CKT7415-C29A-10（1975年1月）, 国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図240-3　三鷹市野崎交差点（1992年10月）出典：CKT921-C9A-14（1992年10月）, 国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）	図240-4　三鷹市野崎交差点（2009年4月）出典：CKT20092-C78-17（2009年4月）, 国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）

履歴
版	日付	内容
1	2019/06/08	公開

Naoki mimomi Aihara

図240-1　三鷹町野崎交差点（1948年3月）出典：USA-M818-128（1948年3月）, 国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）	図240-2　三鷹市野崎交差点（1975年1月）出典：CKT7415-C29A-10（1975年1月）, 国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図240-3　三鷹市野崎交差点（1992年10月）出典：CKT921-C9A-14（1992年10月）, 国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）	図240-4　三鷹市野崎交差点（2009年4月）出典：CKT20092-C78-17（2009年4月）, 国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）