路線バス小史

223.戸ケ崎

第1版, 作成：2019/01/30, 更新：2019/01/30

　京成バス戸ケ崎線の金町駅～八潮駅間（金61）はつくばエクスプレスが開業するまでは途中の戸ケ崎操車場が終点でした（今も操車場折返便が多くあります。）。しかし、それよりずっと昔、戸ケ崎方面への延伸時には戸ケ崎操車場はありませんでした。

　戦前、このあたりの京成のバスは水元猿町（今の水元五丁目、東武は今も水元猿町）が終点でした。戸ケ崎まで免許が延長されたのは1949年8月10日（運行開始は9月10日）で、そのときの終点は戸ケ崎十字路（注：今の戸ケ崎十字路停留所ではなく、十字路直近）でした。免許の文書には運行区間が「金町駅～戸ケ崎十字路」と書いてあります（注：停留所名がどうだったかは不明。）。図223-1に1958年5月の付近の様子を示しますが、今の戸ケ崎操車場のところには何もありません。ちなみに、戸ケ崎十字路のところを見ても、どう折り返したかはよくわかりません。

図223-1　戸ケ崎十字路付近（1958年5月）
出典：KT583YZ-A25-8033（1958年5月）,
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）


　戸ケ崎操車場ができたのは、まだ十分に確認していませんが、1961～1963年頃のようです。これは空中写真でわかります。図223-2及び図223-3にそれぞれ1961年11月及び1963年4月の様子を示します。ついでに、図223-4に1966年10月の様子も示します。

図223-2　戸ケ崎十字路付近（1961年11月）
出典：MKT613-C44-14（1961年11月）,
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）


図223-3　戸ケ崎十字路付近（1963年4月）
出典：MKT634X-C2-1（1963年4月）,
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）


図223-4　戸ケ崎十字路付近（1966年10月）
出典：MKT666X-C2-21（1966年10月）,
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）


　なお、戸ケ崎と言えば東武バスの話もあるわけですが、この版ではひとまずパスすることにします。

履歴
版日付内容
12019/01/30公開
Naoki mimomi Aihara