路線バス小史

209.花小金井駅付近

第1版a, 作成：2018/09/15, 更新：2018/09/15

　今回は花小金井駅付近の停留所の話をします。

　花小金井駅付近に来る路線バスの会社は、もともと西武バス、関東バス、立川バスの3社があり、2015年4月より都営バスも駅前に乗り入れています。

１．花小金井駅南口開設以前

　もともと花小金井駅は北口しか無く、「花小金井駅」を名乗る停留所も北側にのみあり、南側に路線のあった関東バス（武蔵境駅方面）、立川バス（国分寺駅方面）も、駅のバス停に行くためには踏切を渡る必要がありました。

　大昔はともかくとして、少なくとも図209-1-1～図209-1-4で示した1975年から、後述する花小金井駅南口バス停ができるまで、西武バスのみが駅前で折り返しており、折返場も西武専用のものでした。

　その時期、関東バスは花小金井駅には折返場を持たず、少し北の小平合同庁舎前（旧停留所名：北多摩事務所）を終点としていました。また、関東バスに限り花小金井駅停留所と小平合同庁舎前の間に「拓大一高」停留所がありました（拓殖大学第一高等学校が武蔵村山市に移転したのは2004年。）。さらに、「東京都内乗合バス・ルートあんない」によれば、1979～1980年の間に踏切の南に「花小金井」停留所（今とは場所が違う）が新設されたようです。

　同じ時期、立川バスも昭和病院を終点としていたため、折返し自体ありませんでした。花小金井駅停留所は昔からありましたが、花小金井停留所の新設は、関東バスに比べてだいぶ遅く、1994～1996年の間のようです（「東京都内乗合バス・ルートあんない」によれば）。

２．花小金井駅南口開設以後

　2000年4月1日より、花小金井駅南口のバスターミナルが使用されることとなりました。立川バスについては、「立川バスの昔の時刻表＞ダイヤ改正概要（上記より詳しく記載）」に示していますが、2000/04/01改正では国分寺駅北口～花小金井駅（注：北側）～昭和病院と国分寺駅北口～花小金井駅南口～昭和病院（注：花小金井駅南口折返しもあり）の2つの系統になり、2000/10/01改正で一旦全便が花小金井駅南口経由に統一（花小金井駅停留所は一旦廃止）され、2006/08/16改正で花小金井駅北口、鈴木街道北、天神グランド前。錦城高校南、小平七小入口、大沼団地の各停留所を新設の上で今の大沼団地線になりました。

　関東バスはあまり承知していませんが、1994～2000年のどこかで武蔵境駅～小平合同庁舎系統の一部が多摩六都科学館まで延長されました（三鷹駅～多摩六都科学館は、この系統より前に開通）。その後、2000年4月1日の花小金井駅南口のバスターミナル開設により、通し運行がとりやめられ、南北に分割されました。しかし、当時は花小金井駅北口のバスターミナルが整備されていなかったため、多摩六都科学館系統も南口まで乗り入れていました。その後、北口ターミナルが整備されると、多摩六都科学館系統は原則北口発着になりましたが、南口発着便も残されました（その後北口発着のみとなる）。現在、多摩六都科学館系統は季節運行に格下げとなり、武蔵境方面系統も便数が非常に少なくなっています。

　西武バスも大きく変わりましたが、まだ文章を記すだけの準備ができていないためこの版では記述を見合わせます。

図209-1-1　花小金井駅付近（1975年1月）
出典：CKT7415-C25-6（1975年1月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-1-2　花小金井駅付近（1979年10月）
出典：CKT794-C8A-4（1979年10月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-1-3　花小金井駅付近（1984年10月）
出典：CKT841-C21-30（1984年10月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-1-4　花小金井駅付近（1989年10月）
出典：CKT893-C3-4（1989年10月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-1-5　花小金井駅付近（1992年10月）
出典：CKT921-C5A-11（1992年10月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-1-6　花小金井駅付近（1997年7月）
出典：CKT972X-C3A-12（1997年7月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-1-7　花小金井駅付近（2001年11月）
出典：CKT20013-C1-16（2001年11月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-1-8　花小金井駅付近（2008年5月）
出典：CKT20084-C1-10（2008年5月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-1-9　花小金井駅付近（2009年6月）
出典：CKT20092-C82A-8（2009年6月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）

　図209-2-1～209-2-3に、小平合同庁舎折返場の変遷を示します。

図209-2-1　小平合同庁舎折返場（1975年1月）
出典：CKT7415-C24A-4（1975年1月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-2-2　小平合同庁舎折返場（1992年10月）
出典：CKT921-C5A-11（1992年10月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
図209-2-3　小平合同庁舎折返場跡（2008年5月）
出典：CKT20084-C1-10（2008年5月）
国土地理院ホームページ（筆者が図を加工）
履歴
版日付内容
（旧112）12013/02/18「112.花小金井駅付近」として、小平合同庁舎及び昭和病院について公開。
（旧112）1a2017/02/26フォーマットを変更。
12018/09/15小平合同庁舎に関する部分を独立させ、花小金井駅に関する情報を追加し、改たに「209.花小金井駅付近」として公開。
Naoki mimomi Aihara