第2版a, 作成：2014/01/29, 更新：2014/03/01

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はじめに

　アクアラインの川崎市側先端に位置する浮島町には、高速アクアライン線の他に、川崎鶴見臨港バスによる川03：川崎駅～浮島バスターミナル線等が運行されています。2013年4月末日までは川崎市バスもほぼ同一区間を運行していました（県営埋立線）。ここでは、市バスの資料をもとに、浮島町付近の停留所の変遷をみていくことにします。市バスの資料に基づくため、以下、線名を「県営埋立線」を記すこととします。

　市バスの県営埋立線の変遷は以下の通りです。（停留所について一部情報が抜けています。）

　この他、現在運行している川崎鶴見臨港バスもほぼ同じ時期に路線延長の免許を得ています（運行開始日は不明）。ごく初期が不明ですが、おそらく市バスと同じように走っていたと推測します。京急バスも、久根崎経由で浮島町まで運行していました（今の臨港バスの久根崎線に類似）が、1974年頃までに廃止されています。

　浮島町付近のバス停の変遷を図示したものを下に示します。なお、今の浮島町公園入口バス停の名称の変遷に若干の不明点がありますので、その点にご注意願います。

　年表と図より、つまり浮島町側に延長してから2年ほどは「浮島町」停留所が終点であり、その後23年間「浮島町」停留所と「浮島町（日本カーフェリー前）」の2つが終点であったということです。しかし、初代の「浮島町」停留所を発着する便はほとんど無かったようです。例えば、「川崎区明細地図」というものがあり、これの1972年（昭和47年）版（および、それ以降）を見ると、終点は「浮島町（日本カーフェリー前）」のみのように書かれており、分岐がありません。 1989年7月の廃止時点では、「系統廃止：浮島町→江川一丁目」となっており、おそらく朝に、往路はカーフェリー前行きで、そこから初代浮島町停留所まで回送し、復路は江川一丁目まで回送同然で営業運行してたのではないかと推測されます。

　図128-3に初代浮島町停留所と今の浮島バスターミナルの位置を示します。初代浮島町停留所は、付近に折返場がなく、おそらく路上転回だったと思われます。

　図128-4に浮島町カーフェリー前停留所を示します。カーフェリー乗り場の最寄り停留所であることはもちろんですが、むしろ、折返設備があったところといった感が強いように思われます。浮島バスターミナルができると大半の便がここを経由しなくなり、そのうちにカーフェリー自体が無くなってしまいました。現在、この場所は三井食品の物流センターになっています。

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Naoki mimomi Aihara

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